2012年4月16日月曜日

ハトは争いごとの象徴

鳩山元首相の動向についてのメールが何通か来ている。これに関するはなしから。
鳩山氏のイラン訪問に対して中止を求める声が続出、民主党閣僚も懸念
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120406-OYT1T00014.htm
「ルーピーのほうの鳩山がまた迷走中のようです」とのコメントが来ていてる。ほかにも鳩山由紀夫のイラン訪問に対して迷走という言葉を使っている方がいたりして、自分は「?」となった。
皆何か勘違いしてはいまいか。鳩山由紀夫という人が「迷走状態」なのはいわば常態で、我々が警戒しなければならないのは逆に迷走をしなくなった時の鳩山由紀夫の行動のほうである。
この「イラン訪問」がまさにそれだろう。
この人、本気で自分がイランに行けば世界平和に貢献できると固く信じ込んでいる。その上での訪問だから怖いのだ。
首相のときの「CO2(10年で)25%削減」との国連での表明であるとか、いわゆる沖縄米軍基地移転問題での「私には腹案がある」発言とその後の普天間移転問題の座礁であるとかもそうだが、この人が言行一致したときには、それは日本にとっての国難とは言わないまでも、相当に深いダメージをもたらしている。
何故かというと、この人の政治家人生の目的自体が「日本をという国のシステムをDRASTIC(急変的)に変えてしまうことだからだ。
だから彼は民主党という小規模政党を第二党から第一党にするために多額の金額をつぎ込み、小沢一郎とも手を組み、本来相容れないはずの民・民党(国民新党と社民党)と連立の「与党」まで画策をした。
で出来上がった「与党」を起動してみたら、それは動かない(動けない)ただの「フランケンシュタインのクリーチャー(モンスター)」みたいなことになってしまった。とそういうこと。
目的のためには手段を選ばないというのはあるだろう。それ自体は、まあある種の「言行一致」だろうからそれについてはあまり批判してもしかたがないような気がする 。
ただ、これは自分がここでいうまでもないことだが、鳩山由紀夫の目的としていることをそのまま我々日本人が日本語で、つまり「日本人の言葉」で耳にしたらそれは受け入れられるものではない。
例の「日本という国は日本人だけのものではない」もそうだし、「地球から見れば、人間がいなくなるのが一番優しい」もまさに日本語では聞きたくない首相発言だろう。
重ね重ね言うが、これが政治家としてはともかく鳩山由紀夫という人間の本質から出た言葉なのである。失言でもなければ言葉足らずでもない。なんの比喩も用いてはいない。そもそもが鳩山由紀夫という人間がこのような思想の持ち主なのだ。
こういう人間が政治家をして、政党を立ち上げ、党を大きくして首相になったということなのだが。
順番を間違えてはいけないと思う。鳩山由紀夫が党首をしている党や候補者に対して票を入れた人間が多かったから、鳩山由紀夫は代議士でそして元首相なのだ。
じゃどうすればいいのかと問われそうだけれど、やはりそれは「誤った選挙」を正すのであればそれは「選挙」という方法しかありえないでしょう。
それとはまた別に私達が克目しなければならないことがあるとすると、当時の日本のマスコミ、特にテレビには「民主党」が自民党公明党(旧保守党もはいるが)の連合政権よりすばらしいものになると確信して発言していた「文化人コメンテーター」があふれかえっていたことだろう。
なにをどうすればいいのかといわれたら、それはもうそういう詐欺の片棒を担ぐようなことをしていたテレビ局に対して三行半をつきつけることなのではないのかな、と言行一致にこだわるわたしなどはいいたいのだけれども。
という前置きを踏まえてのわたしのこの件に関する意見は「まあ行きたければいけばいいじゃない。でも戻ってくるな」くらいになる。
こう見えても私は人の行動に対しては割りと寛容なつもりでいるんだけど、誰もそうは見てくれないんだ。何故だろう。
まあ「アンタは絶対ツイッターには手を出すな」という知り合いのアドバイスは、なんとなくわかっているつもりだけど。

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