2012年5月8日火曜日

[オカルティズム入門]


5月7日の月曜日、実に珍しい経験をした。
この日都合7回ほど買い物をして、そのうち3回レジのつり銭の受け渡しの間違いに遭ったのだ。しかも、それだけではなくて、自分の前にいた客がつり銭受け渡しミスでトラブるのを真後ろで見たという「確率的にどんだけなのよ」という珍しい体験だった。

最初は仙台の東、某ホムセンにて。1196円の買い物で10000円札を出したところ、8804円のつり銭のはずが8004円渡されたのだ。すぐに「800円足りない」と気がついたので店員にクレームをすると、その店員が「先にお渡ししたはずですが」と言ってきたのだ。それで、自分は「!」となり、それがありえないことだということを注意して少し大きなトラブルになってしまった。
結局、店長代理レベルの人が出てきて、レジ現金の実差を経て、こちらの言い分が正しいことが証明された。その店長代理のかたは平身低頭だった。足りない800円も戻ってきたのでそれ以上のことは何もいわずに自分はそのホムセンを出た。これからもそのホムセンを利用することはあるわけで、自分としてもそれ以上のことは言うつもりはなかった。約30分の時間のロスはあったが。

自分が引っかかったのは、店員が「最初にお渡ししたはずですが」といったことだった。その言い分がどれだけおかしいかについて注意してやろうとも思ったが、結局は止めたのだ。どういうことかというと、もし、本当にその店員が先に「800円を渡した」のならば、その店員は釣り銭のミスよりも、もっとおかしなことをやっていることになるだろう。釣り銭として先に札の8000円を渡す。ここまではいい。問題はそのあとで、この店員は「硬貨を800円と4円、別々にしてつり銭として渡した」と言っていることになる。しかし、都合三回に分けて客に釣り銭を渡すレジオペレーション」なんてあるはずがない。だから自分は「それはありえない」と言ったのだが。

次はどんぶりものを中心としたファーストフード店。全国チェーン展開をしているかなり名のしれたところである。待ち合わせをしていた仕事仲間が「先に飯食いたい」というので付き合った。
会計は後払いのシステムである。しかも会計の際レジの店員はメニュー毎の金額を入力しなくていいようなシステムになっている。
食事を終えて会計するとちょっとどころか相当に高い。レシートを先に見せてもらうと[註]、何故か頼んでもいないサイドメニューが入っていた。「これ、前、隣りにいた客の分だろ」と言うと、店員一瞬目が点になって「あっ、失礼しました!」と詫びて、改めて正しい金額を打ち直した。そこでも自分は「!?」となった。まあ自分が損をするわけでもないのでそれも追求せずにその店をあとにしたが。自分たちより先に入っていて隣にいた3人組があとからそのサイドメニューを追加したのを自分は見ていた。なのですぐに「前の客の分だろう」とクレームをすることができた。もし離れていた場所だったら、あるいは入れ違いだったらこうはならなかったはずだ。そういう意味での幸運はあった。
自分が「!?」となったのは「じゃ、あれか、そのサイドメニューの分はその客は払ってなかったということじゃんか」ということ。結果からするとこれは単純な店員のミスになるが、そこに至るまでは謎がいくつかある。その前の客は会計のときにサイドメニューの分が入ってなかったことに気づかずにいたのか知ってて「得した」とそのまま知らん振りして出てきたのかとか。それよりもまず、最初の段階で(つまりこちらが会計する前に)何故そのミスに店の誰も気がつかなかったのかとか。

三度目はコンビニで。レジの自分の前の客が突然怒鳴りだした。詳細はわからないがどうやらつり銭の受け渡しミスのようだった。レジをやっていた店員の名札の「研修生」の文字を見て「やっちまったなぁ」と同情はしたが。

最後は再び自分の身の上に起こった。ちょっとこれは業種は隠す。業種だけで仙台の人間ならば「店」が特定されかねないからだ。自分は1325円の買い物で2千円(札二枚)を出して渡されたつり銭が675円でなくて275円、つまり百円玉が二枚あったのだ。
自分は、つり銭を手渡しされた「左手」をそのまま店員にみせて「違う」と即クレームを入れた。するとその店員はバツの悪そうな顔をして(あやまりもせずに)百円玉を4枚渡そうとしたので、そこで再び「!」となって「いや五百円玉で」というと、なんとその店員「ないんです」とぶっきら棒に答えたのだ。
で「なにそれ?」というと、今度は「ないものはないんですよ!」と逆ギレ状態である。そこで「じゃなにかい?キミはないはずの五百円玉と百円玉を見間違えたっていうんだ…」というと、言葉に詰まったその店員は真っ赤な顔になって、なんと自分のポケットから財布を出して「これで」と五百円をカウンター替わりのテーブルにビシャという感じで叩きつけたのだ。
この態度も問題だが、それよりなによりやっていること自体がすでに無茶苦茶である。店の金であるレジ金のかわりに自分の金を出すというのは手続き的にもおかしいことだし、最初につり銭を渡した時点から何かがおかしい。[註]そこで一緒にいた仕事仲間が口を挟んできて大揉め寸前までになったのだがそれについては省略する。長くなるしね。

ひとり増えて三人になったクルマの中でそのはなしになった。「きょう、かまたさん三回もレジでトラブってる」「確率的にすごくないですかそれ?」「コンビニで直前の客のトラブル目撃したの入れたら…」みたいな感じである。

確かに確率的には非常に稀な経験ではあるが、自分はその4回の事件を繋ぐ共通の原因はあったと見ている。

それはひとつは「連休明け」だったことと、おそらくそのためにだろう「シフトが手薄で研修だったりあるいは替わりに代役がレジに立っていたから」のふたつがあったのでこんなことになったのだろうと。

実際、残りの四回、家電量販店、書店、スーパー、そしてそのトラブル直後のコンビニでの買い物でのつり銭のトラブルはなかったわけだ。

もしこの「三回もレジのつり銭の受け渡しのトラブル、しかも全部向こうミス」なんてことがあったら、オカルトな人ならば「なんかの祟りじゃね?」ぐらいのことは思ったりするのかもしれない。

そういう方向への思考を全否定するわけではないが、そう考えるよりも先にするべきこと、考えるべきことは必ずいくつもあるだろう。
そういうことを言いたいのであって、だからこんなことも書いてみた。
2012.05.08

[註]「レジ打ちの時品目の読み上げはしなかったのか」という疑問が来た。してなかった。その時点でわたしは「?」となるべきだったかもしれないが。だから「ちょっとそのレシート見せてよ」と要求したわけだし、その店員もなんのためらいもなくレシートを先に見せたというわけだ。また、会計は二人分である。

[註]最初のホムセンもそうだったし、この「店」もそうだった。客に釣り銭の硬貨を手渡しで渡す前には必ず自分の手のひらに乗せて渡す硬貨の種類と枚数を目視で確認してもらい、そののち手渡しするのが正しいレジオペレーション。こうすることで釣り銭硬貨受け渡しのトラブルの99%とは言わないが90%は未然に防止できる。なのにここではそれをしていなかった。未熟なのか店のシステムがおかしいのかだ。でないとこういう手続きを省いたりしているところは、下手すると釣り銭ちょろまかしの店員が湧いてでてきたり常住してしまう危険もある。

[追記]二度目のファーストフードはつり銭ではないのではないかというご質問。そこのところは省いて書いたがつり銭で間違いない。具体的に書くとチェーン名がバレてしまうが「プリペイドカード」が介在している。

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